【8月31日】 No.298 (鳥取⇒兵庫⇒京都⇒大阪⇒兵庫)
 遂に最終日となった今日、久々に髭を剃った顔はなんか若返ってました。
 私ってこんな顔だったか?(^^;
 チェックアウトをして外に出てみると晴れてました。
 新聞では今日も雨と書いてあったので、諦めてたんだけど……
 鳥取駅周辺
 これは鳥取砂丘に行くしかない!と思い立ちロッカーに荷物を預けました。
 写真の右の奴は麒麟獅子というものらしく、このデザインのバスも走ってました。
 因幡……といえばやっぱ白うさぎで、うさぎ好きの私は喜んでました。

 バスで20分ほどで、砂丘付近に到着。余りの綺麗さに感動しました。
 昨日の大雨が過ぎ去ったあとだったからかもしれないけど、
 今回の旅行中でダントツの綺麗さを誇っていました。
 とにかく下の写真を見てください。
 鳥取砂丘

 しかしこの砂丘ってどうして出来たのか謎で暫く考えてました。
 明らかに不自然過ぎます、これは。
 まあ、答えなんて出やしないので、砂丘を登ってみました。
 日ごろの運動不足か、結構しんどかったです。
 砂丘からの眺めも最高でした。1時間くらいゆっくりと風景を眺めてました。
 海も綺麗だったので、下まで降りて波に手をつけたりもしました。

 13時半に鳥取駅に戻ってからは、本屋で「赤と黒」の後編の小説を発見、
 即座に買ってしまいました(汗) あと家へのお土産用に梨も買いました。
 それから7時間半はずっと電車に乗りっぱなしでした。

 道中で「赤と黒」後編を読んでいましたが、やっぱりジュリヤンは私と似てます。
 退屈な貴族達の表と裏のある社会に嫌気を感じていて、自尊心が強く、
 軽蔑されることをなによりも恐れる。そして他人から煙たがられ続ける人間。
 どこに行っても苦悩せずには生きていけない人間。ずっと孤独な人間。
 他人を傷つけることしか出来ない人間……

 社会や人間の虚飾に何の疑問も感じない人間として生まれられたらよかったのに。
 そしたら、こんなにも苦しんだり悲しんだりしなくてもよかったかもしれない。
 苦しまずに楽しいことしか見えなかったら最高に幸せだったかもしれない。
 でもそれって、何かが足りない人間のような気もして。
 それなら、私はどこへ向かっているのだろう……?

 福知山に向かう電車の中で、ボロボロになった時刻表を見ていた時、
 向かいに座っていたおじさん2人組に声をかけられまして、
 今回の長い旅行のことをしゃべらされました。
 疲れていたのであまり話もしたくなかったのですが、
 自分でもこの32日間を思い出すいいきっかけになりました。
 近くに座っていた人たちも何だか興味深そうに聞き耳を立ててました。
 俺もやってみたいなとか、世の中まだまだ捨てたもんじゃないだろ、
 とか言ってくれて何か嬉しいような悲しいような感じでした。

 福知山から三田を通って下に降りてもよかったんだけど、
 乗り継ぎが悪くて無駄に時間がかかりそうだったので、
 京都まで出てから西宮に向かいました。
 その時、偶然にも埼玉から京都に戻って来たたっくまんからメールがあり、
 私もあと1時間弱で帰宅出来ますと報告。長かった旅も遂に終わる。

 そして、21時に無事に自宅に辿り着きました。

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