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ということで、今度は左下の方へ逃げると屋外劇場みたいな場所があって、
そこで暫く音楽を聴きながらうとうととしてました。
近くには明かりは付かずともトイレもありましたし、便利な場所でした。
明かりは灯篭からの光しかなく、鈴虫か何かが鳴いていて、すごい風流な感じでした。
野宿の時はいつも不安になるものだけど、この日はなんか落ち着いてました。
やっぱり周りに誰もいないから安心出来るんだろうなと思う。
これが都会のど真ん中で野宿してるのだったら、神経が尖って寝れたもんじゃなかったと思う。
暇だったので、サークルの掲示板に携帯からアクセスして「寂しくて虫と一緒にナいております」
と書いたら、冗談と受け取ってくれなかったのか、完璧ムシされました(汗)
3時前に再び巡回の人がやって来たらしく、慌てて壁に張り付きました。
別に見つかったからってどうにかされる訳じゃないだろうけど、
ここにいる経緯などを色々と聞かれるのが面倒だったので隠れてました。
仕方がないので、大社を出てすぐ左手にあった拝観専用駐車場に避難しました。
少し上にあがった所にアイスの自販機があり、晩飯を食べていなかったのでこれでも嬉しかったです。
いや、この付近にはコンビニもないし、出雲そばとかのお店も当然閉まっていたので(^^;
その後、駐車場で再び仮眠を取りました。
私の目を覚ましたのは、突然降ってきた雨の音でした。
ちょうど5時くらいで陽が昇り始めた頃でまさに悲惨という言葉が似合う状況。
警備員か何かが駐車場を開けたので、何台か車も入って来ました。
朝一番で出雲大社を見ようと思っていた人だろうか?
ということは、もう心置きなく参拝してもいいと言うことだろうと解釈し、
改めて出雲大社を歩くことにしました。
小雨が降り続く中に撮影だったので、かなり苦戦しました。
デジカメを入れていたビニール袋を上に固定しての撮影。
借り物のデジカメだし、濡らして壊したら大変だものな……
縁結びの神様である大国主大神を前にして、私は何を願ったらいいのだろうと考えてしまった。
しめ縄の太さを見て、これほどの強力な縁を結びつけてくれるものなのかなとも思った。
考えてみれば、普段は神様なんか信じてもいないのに、こういう時にだけ、
神様にお願いして良縁を授けてもらおうなんて、ほんと都合のいい話だと思う。
それならば祈ることはただひとつで、私が今まで関わって来た人、
迷惑をかけて来た人びとが、良縁に結ばれるようにお願いすることだった。
雨の中、傘もなしに他人の幸せを祈ってるなんて馬鹿もこの上ないですね。
というかバチ当たり者が参拝にやって来たから雨が降ったのかも。
伊勢神宮の時も、参拝した後に雨が降って来ましたし。
古代本殿を支えていたという柱の一部も展示されてました。
復元予想図とかも張ってあって、これが本当ならとんでもなく大きな建造物だと思います。
あと、まだ6時だというのに、既に御札とかも売っているようでした。
神主さん達は早起きだな……もしかしたら、夜中巡回していた方々でしょうか(汗)
その後、御本殿の右手にあった出雲教という結婚を導くものなのかな、
そんな神社も見て回りました。この時は雨も止みかかっていたので、
ゆっくりと撮影したり歩き回ることが出来ました。
写真にもありますが、「相生の松」というのがあって、
その左右にハート型の絵馬があって「いい人が見つかりますように」とか
「〜さんと上手くいきますように」とか書いてありました。
一番よかったのは「〜と末永く幸せに暮らせますように」でしたね。
仲のいい老夫婦とかをイメージしてしまいました(^^)
その後、今度はご本殿の左手に行ってみると、夜中にアイスを食べながら偶然見た社でした。
神楽殿という名前の社で、これも縁結びのご利益があるらしいです。
再び本殿に戻ってからは、奥の方も回りました。
スサノオノミコトとかアマテラスノミコトを祀る社がありました。
そしてすべてを見終わって、ご本殿に向かって再びお祈りをした瞬間、
物凄い土砂降りに変わりました。かなり激しかったです。
10分もしないうちに地面は水びたしになって、靴が水に沈みました。
まさに大社中が水没しそうな勢いで、参拝に来ていた人も慌てて避難していきました。
私は20、30分ほど雨宿りをしていましたが、逆に強くなる一方だったので、
諦めてパソコンとデジカメの入ったバックを抱えて駅まで戻りました。
まさに全身ずぶ濡れで、抱えていたバックは辛うじて中までの浸水は避けられました。
タオルも無いので、電車が来るまで必死に水を払ってました。
切符を買おうとした瞬間、駅のおばさんに「ただいま休止中」の札を出された時には
さすがに凹みましたけどね(^^; 確かにもう10日近く髭も伸ばしっぱなしで、
更にずぶ濡れでは不恰好かもしれないけど……
出雲駅に戻ってからはコインロッカーで無理矢理着替えてから、鳥取を目指しました。
13時半に鳥取に着いてからは暫く途方に暮れてました。
ほんとは午後に鳥取砂丘も行きたかったのだけど、この雨じゃ無理っぽい。
仕方なく15時を待って、さっさとチェックインすると夜まで爆睡しました。
テレビを点けっぱなしで寝ていたらしく、21時から衛星第2で、
スタンダールの「赤と黒」の前編が始まりました。
最初は寝ぼけた頭で見ていたのですが、次第に面白くて嵌ってました。
主人公のジュリヤン=ソレルがまさに私とダブって見えたからで、
1830年代の上っ面だけのフランス貴族の生活を風刺したような内容でした。
うが、すごい続きが気になるけど、家では衛星放送は見れない(泣)
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