【8月7日】 No.274 (和歌山⇒三重⇒愛知)
 朝起きると、10時直前だった。チェックアウト間に合うのかよ!?
 毎回のことながら、私たちの朝は騒がしいことこの上ない。
 (敬くんが3時までチャットやってるからだ)

 宿を出ると、昨日は気が付かなかったが、すぐ近くに徐福公園なるものがあった。
 徐福公園
 秦の始皇帝が、不老不死の薬を探していた時に、徐福に命じて新宮まで来たらしい。
 なんだか妙に場違いなものがあるなあとは思ったけど、なんかいい感じだ。
 ただ、私の胃が痛いせいで気分もぶちこわしである。

 その後、敬くん念願の「めはり寿司」を購入。美味そうに食べていた。
 とにかく、今日はまず三重県の多気駅まで4時間連続であり、
 私は何も食いたくはなかったので、食べずに昼まで寝続けた。
 ふと目を覚ますと、車窓から雨が降っているのが見えた。
 まさか、今日は一日中雨なのだろうか?嫌な予感が走る。
 加えて胃が痛いのもあってますます堪らない。

 今日は今日で、また別のことを考えていた。
 数人の人に食い倒れ紀行とか言われてるけど(笑)、私にとっては、
 風景の写真を撮ること、そして自分自身について考え直す旅である。
 今回の旅日記はいつもよりもかなり本音の部分までさらけ出して書いている。
 さすがに道中でこまめに採っている手記ほどには書けないけど、
 普段の日記よりは断然素の状態で書いていると思う。

 伊勢神宮内宮
 15時にようやく本日のメインである伊勢市に到着。
 数年ぶりに来た伊勢神宮は、あの時と変わらない様相を見せていた。
 ただ違うのは、今ここにいる私と、微妙に曇った空だけである。

 伊勢神宮正宮(右)
 思ったのは、伊勢神宮に対する私の見方というか、自然に対する見方が前と変わっていた
 ということだろうか。西土佐(四万十川)に居た時は、ずっと自然を眺めていた。
 昔の私なら、いつもせかせかしていて、いつも何かに追われているような気がして、
 そこにあるはずの小さな喜びにさえ気が付いていなかった。
 考え方を変えれば、こうやって見えなかったものが見えて来ている。
 そう考えると、今回の旅行は本当に楽しい。

 「赤福」(左)と「てこね寿司」(右)
 神宮を出たあと、赤福本店に立ち寄る。
 夏限定の「赤福氷」という宇治金時みたいなものがあって、
 アイスやカキ氷好きな私には、絶対外せない代物です。
 赤福の餡子とお餅がカキ氷の中に入っていて、これがまた美味い!
 胃が痛いのに、頑張って全部食べてしまいました(^^;

 しかし、カキ氷を食べたことをすぐに悔みました。
 う〜ん、伊勢うどんも食べたかったんだけど、胃が受け付けない。
 敬くんは「てこね寿司」(上の写真右)というものを食べていた。
 仕方ないので、時間潰しにネットのチェックをしていると、
 外から物凄い音が……こんな時に土砂降りに。
 嬉しかったのは、ノートPCやデジカメの入った鞄が濡れない様にと、
 そこのお店の人がビニール傘をくれたことです。私は何も注文してないのに。

 伊勢市で1時間足止めを食らった後、特急を使って一気に名古屋へ!
 途中で予想外に伊勢鉄道に乗り継いで490円取られて泣きそうになりましたが、
 (その前にタクシー代で2150円も払っていたのに!)
 今夜中に名古屋に辿り着けるのだから仕方ないか。

 しかし、今日の苦難はそれでは終わらなかった。
 名古屋のビジネスホテルは高い、高すぎる(泣)
 それまでツインで1万円が相場だったのに、1万5千とかが普通にある。
 30キロ弱の荷物を持って30分ほどホテルを探し回った後、
 ヘルスやらテレクラなど明らかに怪しい建物の向かいに、
 こじんまりしたビジネスホテルを発見。そこに落ち着きました。

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