【3月27日】 No.220
 ISDNのターミナルアダプタが壊れたぁ〜〜悲惨(泣)
 多分、どこか断線しただけなんだろうけど、原因不明……
 2日ほど悪戦苦闘していたのですが繋がらない。
 仕方ないので、金のかかる56kモデムから繋いでみました。
 そしたらカウンタが飛んでて、77777ヒットどころじゃない!
 ということで、No.219と同時更新です。

 3月も残す所あと数日と言うことで、色々と見ていたテレビ番組が
 次々と終わってしまってます。日曜の夜に何気に見ていたアニメ
 「学校の怪談」も終わってしまった。今まで一度も触れたことなかったですが、
 子供向けのはずなのに、妙にお約束満載の見逃せない作品(笑)
 演出も巧く、OP・EDとも凄く内容にマッチしてて気に入っていたんですが。

 一番残念なのは意外に視聴率10%もあるらしい、昼ドラ「女優・杏子」!
 と言っても今週の金曜まであるのですが、ずっと見てきただけに
 かなり淋しいものがあります。ただ、毎回展開が読めない作品なので、
 あと3日間でどう転がるのかすごく楽しみではあります。

【3月26日】 No.219
 先月触れた(No.210)「leaf vs key リレー仮想戦記」ですが、
 ここの所、微妙に続編がアップされていて熱いです。
 スレッドも3代目になっていて「Leaf&Key仮想戦記 〜誰彼の葉鍵編〜」になっています。
 何が面白いかというと、先月私をどん底に叩き落してくれた「552文書」の為です。
 (当時はだいぶ凹ませてもらいましたが^^;)
 あれを情報源として、『誰彼』発売以後の物語が進んでいます。(262〜)

 「552文書」を暴露したのが、その中で過激な発言をしていたLeafプログラマの
 中尾さんということになっていて、それが発覚して、下川社長に暗殺されてます(^^;
 しかし、彼の方が一枚上手で、上手く逃れてkeyに転がり込みます。
 それも「552文書」の後のログやLeafの内部情報を抱えて。

 keyには当然、彼のお目当てのいたるさんが……ということで、
 中尾さん、アブナイ人モード全開です(汗)
 麻枝さん達と激しい戦いを繰り広げてます。微妙な人間関係が面白い。
 実際の情報から話が進んでいるだけに、妙に信憑性があるんですよね。
 あと、リレー形式で色々な人が話を書いているのですが、
 みなさん結構文章が巧いので、読んでいて惹きこまれます。

 別に擁護する気はありませんが、2chは低レベルな人間の集まりだと嫌悪されてるけど、
 これを読んでると、どうもピンからキリまでいるような気がしてなりません。
 情報もダントツの速さで流れて来ますし。用は情報を選別する目があるかだと思います。

【3月24日】 No.218
 晩飯の時間になったので居間へ行くと、たまたまテレビでドラえもんの
 スペシャルやってました。数年ぶりにこのアニメを見た気がします。
 時間的に最後の話だったんですが、あ、これ知ってる、と思った瞬間に、
 そのストーリーの顛末が一瞬のうちに頭に鮮明に蘇って来て、
 なぜか目頭が熱くなりました。

 ドラえもんの話の構成は、ジャイアンやスネ夫に苛められた
 のび太がドラえもんに泣きつき、秘密道具を出してもらうんだけど、
 結局は調子に乗りすぎてツケが回って来るパターンが大抵です。
 でも、時々毛色の違った話が混ざっていることがあります。

 今回のはそれで、何をやっても駄目なのび太は、いつものようにジャイアン達に馬鹿にされ、
 嫌になって逃げ出してしまい、家の中に閉じこもってしまいます。
 それを見ていたドラえもんは、本棚に置いてあった使っていない昆虫箱の中に生えている
 たんぽぽを見せてあげて、たんぽぽもこんな日陰で頑張っているんだよ、と言います。

 そんなものどうでもいいよ、と言うのび太に、ドラえもんは、植物や動物を擬人化
 させる眼鏡を取り出します。その眼鏡をかけて見ると、たんぽぽは、
 こんな狭い日陰にいることを嘆いていました。話を聞いていて可哀想になったのび太は、
 庭の明るい場所に移してやり、水をやるようになります。

 初めのうちは嫌がっていたのび太だったけど、たんぽぽを育てて話しているうちに、
 次第に熱心になっている自分に気付きます。
 しかし、ジャイアン達がいくら誘いに来ても、どうせ僕なんかと家を出ようとしません。
 あんなの僕の友達なんかじゃない、たんぽぽだけが僕の友達だと。
 たんぽぽはそれは違う、嫌なことから逃げ出してばかりいたら、何も変わらないよ、
 苦手なら尚更立ち向かわなきゃ、と説得するのですが、のび太はうるさい!と
 部屋の中に引き篭もってしまいます。

 台風の日、寝ていた彼は、たんぽぽの悲鳴を聞きます。
 それに気付いたのび太は部屋を飛び出して、どしゃぶりの中、
 体中泥だらけになりながらも、ひたすらたんぽぽを暴風雨から守り続けます。
 この段階で、のび太にとって、たんぽぽが何よりも掛け替えの無いものに
 なっているのです。他の人からみたら、そんなもの何でもないもののはずなのに。

 そして、ついにたんぽぽが母親となり、綿毛をつまり子供を飛ばす時期を迎えます。
 子供達は次々とまだ見ぬ土地へ旅立っていくのですが、ひとりだけ泣きじゃくって
 旅立とうとしない子供がいます。のび太は、その子供に自分を重ねていました。
 その夜、たんぽぽは、その子供に自分が旅して来たことを話してあげます。
 確かに最初は怖かったけど、旅立ったからこそ、色々なものを見れて、感じられて、
 だからこそのび太さんと出会えたのよ、と。のび太はそんなふたりの会話を影でじっと聞いています。

 次の日の朝、その子供が飛び立ち、それを見送ったのび太の顔には、
 それまでのような翳りは一切なくなっていました。
 家を飛び出し、自分から遊ぼうとジャイアン達の輪の中に入って行きます。

 この話では、ドラえもんはずっとのび太を暖かく見守っているだけで、何もしません。
 また、最後のシーンでジャイアン達も一瞬嬉しそうな顔をして彼を迎えるのがまたいいです。
 この話を思い出して、どうして涙が出るのかはわからないけど、
 ずっと昔、子供の頃にも確か同じように感じていた気がします。

【3月23日】 No.217
「My Little Girl」下書き  うお、あっという間に1週間か〜
 途轍もなく時間が経つのが早いです。ほんとあっと言う間だ。

 もう2週間ほど前になりますが、色々と悩んでいたこと
 (特に2月)に関してようやく自分なりの答えが出せました。
 私はどうして生きているのか、どうしてここにいるのか。
 まさに究極的な難題……自分の今までの人生や性格や、
 今後のゲーム製作やらまでひっくるめた壮大なものに
 なってました。

 以下、久々に結構過激なんで凹みたくない方は
 読まない方がいいです(汗)
 今までの自分の愚かさ加減をさらけ出すことになるし、
 こんな内容書きたくなかったんだけどな…
 なんてオモい日記だ(^^;

 私は客観的に物事を見ることが得意なんだか
 得意なんだかよくわからないのですが、
 そういう見方でしか物事を見れないみたいです。
 よく言えば、他人の考えや意図、言動の意味を小説の一場面のように捉えることが出来る
 謎の人間ですね。無駄に心理学やら行動分析やら齧ってる訳ではないのかも。

 確かに自分が関心を示していないものは無理だけど、何でもいい、
 何かに集中した場合、その意図、内面的なものを明確に分析してその意味を探ろうとしてしまう。
 一歩離れた視点から何かを見てみると、違ったことがわかってくる。
 自分の気持ち、そして相手の気持ち、自分の我儘さ、そして相手の我儘さ。

 例えばその人のある一言「〜と思う」は、遺伝的なもの(先天的要因)ではなく
 環境的なもの(後天的要因)に拠る所が大きい訳で、
 それまでの人生でその人が経験して来たことの蓄積から出て来た言葉である。
 すなわち、その人の人生経験であり、価値観に繋がっている。
 言葉の欠片から、その人がどのような家庭環境で、社会環境で育って来たのか
 という所にまで頭が回り、次いでに占星術やら何やらで潜在的性質まで探ろうとしてしまう。

 それは自分他人を問わないので、その為、自分の駄目さ加減なんかを理解してしまい凹む。
 更に他人の駄目な部分も見えてしまってそれが堪らず、嫌で仕方なくなる。
 人間というものは、他人の長所よりも短所に目が行くものなのかもしれない。

 あと人間は誰しもコンプレックスを持っているものであり、
 例えそれが他人が羨ましがるような人間であっても変わらない。
 一人の人間は弱い、だからこそ弱い自分を覆い隠そうとする。
 それはユングのいうペルソナ(仮面)って奴ですが、
 強度の客観的視点から、そういうものがはっきりと見えすぎてしまって、
 その人の表と裏が見えてしまい、そのギャップに辟易してしまいます。

 こういう点で、私は「就職」ということに意味が見出せないし、
 これを一生する価値があるのかという点でも悩んでいた。
 自分のやりたくないことをやっていく訳だし、そこに何かを見出せる訳は
 ないと考えていた。たくさんの人間と一緒にある部分の歯車になるんだから、
 それに拠る油の枯渇(人間関係の問題)も起こってくる。

 自分は馬鹿なのでそんなことは巧く出来ないし、虚勢を張る勇気なんかない。
 常に相手の反応を気にしていて、会話の段階で返答を考えてしまうのでロクな言葉が出て来ない。
 頭の中に凄まじいまでの情報や語彙が浮かんでいるのに、巧くまとまらない。
 つまり極端な恥ずかしがりで、会話は信じられない位苦手です。

 また、自分が興味を持つ18禁ゲーム業界に関しても、
 基本的には悲しくて痛い世界なんですよね。
 言ってしまえば、性欲の捌け口の一種ですし。
 別に性欲はあるということ、SEXへの欲求なんかは誰もがもっていることで、
 否定する気はないけれど、それは擬似体験的世界、または実際にはあり得ない
 妄想的世界の補完的な形に過ぎないということで、自慰に過ぎないじゃないですか。

 恋愛ゲーム?自分に都合のいい萌え属性のキャラをナンパして落としてやるだけ。
 この馬鹿らしさ加減に気付いてしまったら、もうこんなゲーム作れませんて。
 現実にはあり得ない世界だからいい?自分の思い通りになる子がいるからいい?
 何だろう、何かが間違っている。何かがおかしいような気がしてならない。

 それも必要かもしれないけど、それだけではないような気がする。
 本当の恋愛ってそういうものじゃないと思うし、ましてや互いの傷の舐め合いなんて
 それは違うと思う。孤独な自分を慰める為の一時的な麻薬に過ぎない。
 過去の自分がそうだったからわかる。その後に残ったものは馴れ合いの記憶だけ。

 …と、ここまで痛切に書くと、前までは鬱やら凹みに陥っていたんだけど、
 それは私だけが考えてきたことじゃなく、日本をはじめ海外の近代文学者にも
 言えることだと言うことがわかった。それは確かに読んでいて楽しいものばかり
 でもないし、すべてが素晴らしいものでもない。

 前までそんなものはロクに読みもしなかったし、自分だけが苦悩の世界にいる
 と勝手に思い込んでいたせいもあるかもしれない。
 だけど、他にも同じように考え、悩み、それをどのようにして
 乗り越えていくかということを模索している人々がいた。
 そして、そのような文章が、数多く書かれてきた文章の中でも
 後々まで残ることになっていったのであろうと思う。

 そういうことを理解していくうちに、自分の進む道が少し見えたような気がした。
 すべきこと、それはその先にあるものを求めることである。
 自分の駄目さ加減を恨み、悲観主義を走り続けることも出来るけれど、
 その段階で留まっているからこそ、それが更に加速していくのだと思う。
 「気持ち次第で何事も変わる」
 そう気付いた時、そんな簡単なことにさえ気付かなかった自分はやっぱり馬鹿だと思った。
 その代わり、自分のこれからの目標が、ゲームの方向性が見つかった。

【3月16日】 No.216
 随分前の話になりますが、3月3日の朝日新聞のウィークエンド経済より。
 (ずっと書こう書こうとストックしておいたんですけど、こんな時期に^^;)

 「ゲーム業界の先行き不透明」

 コンシューマ&PC共に、企業の正社員数は少なく、大半はアルバイトや契約社員
 を雇うといった形式になっているようです。全体の平均年齢は25歳。
 ゲーム開発大手「トーセ」では、最初はみんな自給800円前後で始まり、
 数年働いた後に、実力に応じて、契約社員、正社員へと処遇が変わっていきます。
 PCゲーム業界ももっと低いんでしょうけどね(^^;

 大体の場合が、1本のゲームソフトを作る為にその場だけのプロジェクトチームを
 構成することが多くなっているようです。
 必要に応じて人材を集める方が、社員を抱え込むよりもずっと負担が少ない為です。

 業界でフリーで働く人間でも、名が売れていても年収がピークで400万前後、
 正直、他の業界と比べると、とんでもなく低い額面です。
 その上、徹夜続きは当たり前、安定していない為に、地方から出稼ぎに来ている
 季節労働者と全く変わらない状態。

 ゲームソフトを開発するには、斬新なアイデアが必要なのは言うまでも無いことですが、
 それ以上に「作品」を「商品」にする為に資金が欠かせません。
 ソフトが売れて初めて資金を回収出来る訳で、この業界は一寸先は闇です。
 特に、PCゲーム業界などはその風を煽りやすい訳で、簡単に倒産してしまいます。
 それにも関わらず、こうしてゲームを作り続けたいというのは、
 その人達の持つ夢、執念みたいなものかもしれません。

 業界の市場もまた頭打ちになって来ています。
 携帯電話やネットが普及し、若者がゲームに費やす時間が減った為と
 考えられます。前者に関しては私も確かにそうだなと納得出来ます。
 日本人の2人に1人は携帯を持つ時代になり、どこへ行っても
 携帯のうるさい音が響き渡っています。音楽の聴ける携帯や、
 ハイカラーTFT液晶の携帯など、この業界の進歩は物凄いです。

 これによって、製作コストを削る為にますますフリーや契約社員を多用し、
 実力のある中途採用(引き抜き)ばかりで、新卒者に極端に狭き門に
 なってしまっています。

 ゲーム会社や専門学校で作るコンピュータエンターテイメントソフトウェア協会
 (CESA)によると、全国に設置された養成コースの卒業生のうち、
 希望通りに就職出来るのは全体の5%に過ぎないと言う。
 完璧にギャップが生じてしまっている状態。

 この状態を解決するには、クリエーター達の処遇を改善すべきだと思います。
 このままだと、同人界のみが大きく拡大し、実質の業界が潰れることも
 あり得るかもしれません。

【3月14日】 No.215
 昼ドラ「女優・杏子」、またまた予想外の展開に……
 全く予想もつかない。今後、どんな展開になっていくんだろ。
 最終回がどうなるのか、もはやわかりません(^^;

 そのことはまたの機会にして、別の話に行きます。
 ここの所「ゲーム」というモノに関して、どのようなモノが名作と呼ばれるのか、
 どのような作品を作っていけばいいかということを考えています。
 なぜそんなことをと言われたら、自分がどんなゲームを作ればいいか
 途方に暮れているというのが、その一番の原因です。

 それ以前に、まず自分に足りないと思ったのは、本を読むこと。
 基本的なことが出来ていないのに、シナリオを書くなんてことが
 出来るはずがないですものね。

 振り返ってみると、中学高校時代は、死に物狂いに勉強していて、
 知らず知らずのうちに文章力や読解力がついていたんだなって。
 高校時代に書いた「夢の少女」「BELEAF」なんかを思い起こしてみると、
 稚拙で、文体も必ずしもいいとは言い切れないです。
 けど、当時の心境や若々しさなんかもよく描かれているし、
 ゲーム版「夢の少女」ともまた違うものになっていることに気付きました。

 過去の記憶は楽しかったこともないし、思い出したくもなかったので、
 大学に入ってからは反動で一気に勉強する、本を読むということが
 必要のない、意味のないものだと否定して来ました。

 ちょうど同じくして、逆にCGを書き始めたということもあって、
 絵を書くということに力を入れ始めるようになりました。
 おかげで実力もついたし、「デッサンの狂い」「構図」なんかも
 わかって来て、特に前者に関しては相当「見る目」がついてしまったようです。

 よくひたすら絵を描いていると、ある時に自分の絵がどうもおかしいと
 スランプに陥った経験が誰にでもあると思います。
 そのことはすなわち、自分でも気が付かないうちに「見る目」が
 ついてしまったということで、自分の絵の狂いを無意識のうちに
 感じ取っているのでしょう。これは巧くなる前兆ですね。

 しかし、このことはある意味では悲惨です。
 他人の絵のデッサンが狂っていることがわかるということは、
 その人が手を抜いているかどうか、どれだけ絵を描いて来たかと
 いうのもわかるということですし、自分の絵も駄目さ加減もわかるということです。

 人気のある絵師の絵を見てみると、大抵の人はデッサンや構図がきちんと取れています。
 その人達も同じように見る目を持ち、実力をつけていったのでしょう。
 でも、絵を描かない人や、普段から余りそういうものに触れない人達は、
 そのことに気付かないにしても、無意識のうちにいいと感じ取っているのでしょう。
 だから自然と人気が出るんです。

 逆に同人をやっている人達は、自分の好きな絵しか描いていない為に、
 あるポーズに関しては結構巧いのですが、それ以外はなんだこれは?
 と同じ人が描いたのかと疑ってしまうほど差が出ることがあります。
 この業界では、樋上いたるさんの絵がへたれ絵だとかよく出て来ますが、
 彼女なんかはまさにその典型と言えると思うし、
 即売会で適当に同人誌を漁ってみれば、その辺は一目瞭然でしょう。

 でも、デッサン力があるからと言って人気が出るかと言われると、
 それはまた別問題です。一定の段階に達して来ると、
 その人の癖みたいなものが出て来て、見る人の好みに掛かって来ます。
 逆に言えば、一般受けする癖の少ない絵を描く人は人気が出ます。
 みつみ美里さんなんかは、デッサンも狂いが無いし、構図もしっかり取れている。
 その上、癖の少ない絵を描くということで、まさにその典型的だと思います。
 個人的には、逆に完成させすぎていて、つまらないのですが(^^;

 と大きく話は逸れましたが、文章に関しても、同じことが言えると
 思います。例えば『AIR』のSUMMER編を担当していた涼元さんなどは
 小説家ですし、あの部分だけが妙にいいなと感じたのはまさに
 経験の違いでしょう。

 他にも、名作と呼ばれている作品の文章は、しっかりしていてレベルが高い。
 それは本来前提としてあるべきものなのに、この業界には、その基本を満たしていない
 シナリオライターさんが多いということでしょう。
 そのことに気が付かないということは、それだけ見る目が出来ていない、
 それだけ文章を読んでいないということです。

 つまり、作る側に関しても本を読んでいないし、逆に購入者側も本を読んでいない
 ということがわかります。互いのレベルの低さがこの業界の根底にあるんでしょう。
 それになかなか気が付かなかった自分自身がまた情けないです。

【3月10日】 No.214
 先月触れた(No.209)昼ドラ「女優・杏子」ですが、そろそろクライマックスのようです。
 久々に真面目に面白いと感じてます。くぅ……ビデオに撮っておくべきだった(泣)

 前回あらすじを紹介した部分から大きく展開が変わっています。
 杏子さんの旦那になった竜介は、自分と杏子さんの関係がいつになっても
 先輩女優と新人男優のままであることが日に日に堪えられなくなって行きます。
 そして、ホテルを取って別居するようになり、共演した新人女優に手を出します。

 業界から干され、することもない杏子さんにとって、竜介を構うことが楽しみになっていて、
 嘗てあれだけ高飛車で傲慢だった彼女がすっかり嫉妬に駆られる弱い女性になりさがり、
 不倫相手の女優に激しく食ってかかります。
 竜介にとっては逆効果で、そんな彼女がますます鬱陶しいだけなのですが。

 杏子さんに責められ、嫌な思いをしたその女優は、ドラマの収録が終わった途端に
 竜介に冷たくなり、彼をあっさり振ります。
 「香月杏子の旦那を弄んで捨てる……それが私なりの香月杏子への復讐よ」
 コ、コワイ……その新人女優は、素直で大人しくて優しい女性だったはずなのに(^^;

 こんな状態で、仕事もなく竜介も帰って来ない杏子さんはますます落胆します。
 毎日ビールやらワインを飲むようになり、泣き明かしていました。
 そこに現れたのが、彼女の事務所に新しく入って来た付き人斎藤です。
 彼は杏子さんの為に一生懸命仕事を取って来て、彼女を励まします。

 竜介は、また大物女優である杏子に見下されたように感じ、
 今度は彼の元に就いていたヘアメイクの女の子みゆきに手を出します。
 みゆきは専門学校に通っている身で、プロの下で修行していました。
 竜介は、まだ純粋で素直なみゆきに惹かれ、ふたりは本気で愛し合うようになります。

 そして、杏子さんが地方ロケに出掛けているうちに、久々にゆっくり出来ると
 竜介はみゆきをマンションに連れ込みます。
 また皮肉なことに、そこにロケが予定より1日早く終わった杏子さんが
 付き人の斎藤と一緒に戻って来ます。ああ、修羅場(^^;
 斎藤は「竜介さん、あなたは間違っている!」と杏子さんに謝るように訴えますが、
 竜介はうるさいとばかりに斎藤を滅多打ちにして、飛び出して行ってしまいます。

 ここで完璧に夫婦関係は決裂し、数ヵ月後、竜介から離婚の申し出があります。
 竜介は反省したのか、昔のような落ち着いた謙虚な性格を取り戻してました。
 杏子さんが望むことなら、いくらでも慰謝料を払うし、何でもしたいと言います。
 しかし杏子さんはただではそれを受け入れません。

 「他に女が出来たから別れてほしいですって!?天下の女優香月杏子が年下の夫に
  遊ばれて捨てられたなんていい笑い者だわ。慰謝料なんかいらない。
  ただし、今付き合っている女(みゆき)と別れなさい。それが離婚の条件よ」
 本心ではすごく竜介を愛していたはずなのに、女優としてのプライドを最後まで
 捨てなかった杏子さん。なんかもの凄い執念を感じました。

 しかし、ここで斎藤が動きます。彼女は自分が昔から杏子さんのファンであり、
 ずっと別居していた妻ともうすぐ別れること、自分の彼女の対する秘めた想いを
 打ち明けます。杏子さんは斎藤と関係を持ち、結婚を約束したふたりは、
 竜介との離婚届けに判を押し、独立事務所を打ち立てます。

 しかし、世間の目は杏子さんに対してますます厳しくなります。
 仕事は相変わらず全然入って来ないし、あっても地方の小さなイベントばかりで、
 ドラマの仕事がひとつも入って来ない。
 バラエティに出演してみても、昔のことを叩き挙げられ、笑われるばかり。
 仕舞いには、ディレクターに一晩一緒に過ごしてくれるなら仕事をあげてもいいと
 まで言われる。その一方では、みゆきと結婚し、子供が生まれたという人気俳優
 影山竜介が嬉しそうにテレビに出演していた。

 「まったく、女優香月杏子も落ちたものね」
 彼女の言葉が深く心に突き刺さりました。

 しかし、彼女の不幸はまだまだ終わらなかった。
 1年間、親身になって結婚まで約束した斎藤は、実は離婚の予定もなく、
 借金に困っていて、杏子さんからうまく金を搾り出そうとしていたのだ。
 また、母親が病気でなくなり、父親の会社が突然巨額の借金を背負ってしまう。
 父親は自らトラックの前に飛び込み、保険金で持って借金を返したのだった。
 その日が、母親の一周忌というのもまた皮肉としか言いようがないです。

 信頼していた人を失い、家族をも失ってしまった杏子さん。まさにどん底……
 ここまでが2月後半の放送分ですが、長いので続きは今度にします。
 どうせ、誰も読んでいないだろうし(^^;
 とにかく展開が速い。このテンポの良さ、そして演技力の高さは
 参考にすべきものがあると思います。

【3月8日】 No.213
 久々に京都に行って友人に会ったのですが、
 「最近、日記更新してないな」と言われ、そんなに見てる人がいるのか
 と驚かされました。4日にレビュー更新して力尽きたんだと話すと、
 新着情報なんか見たことないから、どこを更新したんだと不思議に思われていたらしい。
 この「さすらい旅日記」はいつの間にメインページになったんだろう?

 けど、最近はここしか更新してないなと言うのも事実。
 たまには絵も書きたいな……最近、全然書いてません。
 日記サイトでここまでカウンタ回ってるサイトもそうそうないかも(^^;

 そう言えば、契約社員の仕事量も倍になり、収入も一気に倍になりそうです。
 このペースで行くと、確実に扶養から外れてしまう。どうしたもんだろう(^^;
 だけど、もし社会人として働いている方がこの文章を読んでいてくれているとしたら、
 その方達に比べたら、私のやってることなんてほんのちっぽけなことだと思う。
 何を甘えたこと言ってるんだという感じで。

 でも考えてみたら、大学があと1年あることを思い出しました。
 単位も卒論以外は揃っているので、何となくもう卒業したような感じです。
 それなのに、フリーター並に働いていると言うのは一体どういうことなんだろう(^^;

 話は逸れますが、うちの大学、今年は受験者数がのべ10万人を超えたとか。
 経営学部では自分で企業を立ててみると想定した企画書を立てるという入学方式まで
 出来たらしく、試験方式が数え切れないくらいあるのもまた面白いところなのかな。
 その分、一芸に長けた人間もたくさん入ってくるということで、
 学生の質が年々下がっているなとは切実に感じられるのですが。

 あと、倉木麻衣が入学するせいか、よくわからない輩が増えたのかもしれない。
 彼女は一時期「某Rits大学を受験します」と言っていたけど、
 そもそも内部進学なんだから、受験しなくても入れるやんとつっこんでました。
 最初のうちは私と同じ文学部に入りたいと言っていたらしいけど、
 評定が足りなくて、実際には一番簡単な産業社会学部に流れたらしいです。

 でも、自由に大学生活を送るなら産社と内部で言われてる位に、
 あの学部の人達は、バンドをやったり、スポーツやったりして、
 充実した生活を送っているみたい。歌手と両立するにはちょうどいいのかも。
 ただ、入学式の日に部外者が紛れ込んで大騒動になりそうな予感がします。
 『WA』の森川由綺みたいに一般人に溶け込める人間だったらいいんだけど(笑)
 願わくば、広末の二の舞にはならんことを。

【3月1日】 No.212
 あっという間に3月突入……
 先月末はドタバタしているうちに終わってしまいました。
 ネット繋ぐのも3日ぶり。私にしては珍しい(^^;

 先月の日記(No.210)で話題に挙げた「葉鍵版2・14事件」には直接関係ないのですが、
 「痕おまけシナリオ盗作疑惑」に関して新たな動きがあったようです。
 LeafのOHPで、今日、盗作に関するお詫び文が掲載されました。
 これで、青紫さんが「盗作」したことを会社側が認めたということです。
 こんな時期になってから今更、という感じもしますが。

 今年に入ってから、廉価版(DVDケース版)の『痕』が回収されているという話は
 知っていたのですが、私は18歳以下の年齢を明言している為に(初音や楓、梓)
 ソフ倫に指摘されたのだと思ってました。実際は盗作問題の方だったのか……
 お詫び文の内容からすると、「できすぎ」(盗作された本)の出版社側から
 何らかの接触があったみたいです。今後、どうなっていくのだろう?

 前回(No.211)謎の突然死を迎えたノートPCは、運良く初期不良扱いということになり、
 日本橋へ新品と交換しに行って来ました。なんか救われた気分(^^;
 ということで、晴れて『WHITE ALBUM』をプレイしています。
 まさに3年ぶり。結構忘れてるものっすね。

 改めてプレイしてみると、昔は見えなかった部分とかが見えた感じがします。
 原田さんの性格やら何やらを知ったからだと思うけど。
 プレイしていて、哀しいけれども、やっぱり面白い。
 個人的にはひねくれ娘のマナも好きだけど、理奈の強さに惹かれます。
 ラストまで久々に見ましたが、彼女を見てると勇気が沸いてきます。

 この作品は、発売当時は賛否両論がはっきり分かれた作品だったけど、
 私はLeafの作品の中では一番好きです。(To Heartはあまり好きではない)
 この主人公は凄く弱い……だからこそ、このゲームが成り立っている。
 やはり、主人公の藤井冬弥が妙に自分とダブります。
 まあ、冬弥の性格が、万人受けしなかった原因なんだろうけど。

 攻略の手がかりとして、当時買った「電撃姫vol.4」を引っ張り出してきたら、
 和気藹々と語っている当時のリーフスタッフの面々が。
 これ見てると、やっぱ、昔を思わずには要られないな(^^;

 原田さんは萌えに左右されないような、本当に描きたい作品を作ろうとしていた。
 それが『誰彼』企画……でも、途中で堪えられなくなって辞めてしまった。
 (「552文書」参照)
 残りの亡骸が今回発売された青紫版『誰彼』。
 設定を生かしきれていない、内容が無い、と相当叩かれていますが、
 やっぱり、一度やってみないといけないかもしれないですね。