ONE〜輝く季節へ〜 『ONE〜輝く季節へ〜』(2000.10.6)

今更シリーズ第9弾『ONE〜輝く季節へ〜』です。
プレイしたのは、98年の夏なのですが、レビュー書いたのが2000年秋(爆)

「Tactics」の第3弾で、メインシナリオは麻枝准・久弥直樹さん

樋上いたる、麻枝准・久弥直樹、折戸伸治さんらを世に知らしめた名作。
とにかく、序盤とラストのギャップの激しさに参りますね(^^;

 1998年、冬。

 普通の学生であったオレの中に、不意にもうひとつの世界がうまれる。
 それはしんしんと積む雪のように、ゆっくりと日常を埋めていく。

 そのときになって初めて、気づいたこと。

 繰り返す日常の中にある変わりないもの。
 いつでもそこにある見慣れた風景。
 好きだったことさえ気づかなかった、大好きな人の温もり。
 すべてがオレをこの世界に繋ぎ止めてくれているものとして存在している。

 その絆を、大切な人を、初めて求めようとした瞬間だった。

 時は巡り、やがて季節は陽光に輝きだす。
 そのときオレはどんな世界に立ち、そして誰がこの手を握ってくれているのだろうか。


テーマは「永遠」

幼い頃、大切な人を失った折原浩平は、泣き続け、世界が変わって行くことを否定した。
こんな悲しい目に会うのなら、ずっと今のままでいたい。永遠に。
そう永遠の盟約をかわした少女がいた。

そんなことすら忘れていた高2の冬。
浩平は初めて大切な人を見つける。初めて自分の中の世界が動き始める。
側にいるのが当たり前で、自分の存在を繋ぎ止めてくれて。

そんな時、自分の存在の希薄さを感じる。
誰かが永遠の世界でオレを呼んでいる。盟約を交わした少女が。
けど、オレにはもう大切なモノが出来た、行きたくない。
オレはここにいたい、あいつと一緒にいたいんだ。


完璧に泣きました。6人のストーリーともラストで号泣でした(^^;
ゲームで泣いたなんて経験はなかったです・・・ほんと。
あんなに胸が苦しくて、切なくて、離したくないと感じさせられたのは初めてです。
お気に入りは、ストーリー的には里村茜、キャラ的には七瀬留美です

最初に里村茜のストーリーをやったんですが、
クリスマスの場面でぐっと来てしまいました。

雨の中、茜はいなくなってしまった幼馴染みをずっと待っている。
ただ待っている。
その話を訊いた時に、大体予想がついていたのに、
それでもこの時に一気に心が締め付けられるような気がした。

他のキャラの時って、最後の「永遠」が掛かって来る時点でぐっと
なってしまうのですが、茜に関しては、
純粋に、そこまで彼女に思われているその幼馴染みに嫉妬していたのかもしれない。

それなのに、その幼馴染みは現れなくて。
「お前は振られたんだよ」
その言葉が、彼女の胸に刺さる。

言われたくなかった言葉。
だけど、一番言ってもらいたかった言葉。
茜は、次第に浩平に惹かれて行く。

けど、最後にまた、大好きな人がいなくなってしまう。
この辛さに押し潰されそうになってしまった。
自分がそうなるわけでもないのに。
茜は、そういう点で一番「永遠」という盟約と戦い続けた少女だったのだと思う。


全体的な感想としては、キャラによってややストーリーの厚みにバラツキがあったような。
個人的には里村茜、川名みさき、七瀬留美に関してはすごく上手くまとまってたと思います。

システムに関しては、セーブ数も十分にありましたし、不快を感じることもなかったです。
絵的な面では、一部の間で下手と叩き上げて、当時は問題にもなったものですが、
この作品はこの絵だからこそよかったと思っています。

評価点のシナリオが30になってるのは余りに他の作品に比べて
飛びぬけていたのでこうなりました。

雑談ですが、今では初回特典が20000円は超えるそうですね、すごい。
うちでは、その箱型瑞佳時計を今でも使ってます(爆)

タイトル ブランド シナリオ キャラ CG 音楽 システム 総合点
ONE〜輝く季節へ〜 Tactics 20+10 19 16 18 16 99「S」