Pythian 〜ピュティア〜 『Pythian 〜ピュティア〜』(2000.9.29)(2001.3.4 加筆)

今更シリーズ第8弾『Pythian 〜ピュティア〜』です。
Studio e.go!の第3弾で、メインシナリオは足利大介・つくもひろしさん
原画は言わずもがなの山本和枝さん

1年以上前に買って、封印されていた今回の作品。
原画集まで買っていたのに(爆)

今回はいつものe.go!とはちょっと違い、テーマ性がかなり重いです。
舞台は18世紀から19世紀初頭のフランスをモチーフにしたファンタジー世界。
イメージとしては、フランス革命と霊文明の混合。

イシュタルキラーと称される遺跡調査人の
ヒルトと相棒のディーテは、訪れた都市ヴァルムーンを
拠点に遺跡荒しに従じることに。

古代文明の遺産と、革命をつなぐ鎖とは?
混沌の世に彼らは何を見出すのか・・・


フランス革命と言えば、知ってる人には相当有名なものですが、
(私も史学科の人間なので、ちょっと専門域)
ロベスピエール・マラー・ダントンに象徴される、
ジャコヴァン派によるギロチンで象徴された、血みどろの時代ですよね。
このゲームの舞台も、それをベースにしていて、
キャラ達もみんな辛い過去を持っていて、設定としては結構いい感じです。

ただ、問題なのは、説明が足りな過ぎて、設定が生かしきれていないかな…という点。
キャラにも全然のめり込めないし、世界観もいまいち掴みにくい。
とどめには、ヒロインの影が薄すぎる(泣)
なんだか訳わからんまま始まって、進んで、結局そのまま終わってしまうという
辛い感じになってしまっています。
テーマ性がすごいあるのに、すごく勿体無いです。

今回のお気に入りキャラは…特にはいません。
ただ、ディーテとメイフィートがちょっとよかったかな。

山本さんのファンである私の割に、相変わらず評価点低いのは、
こういうシナリオの部分が大きいかな…です。

タイトル ブランド シナリオ キャラ CG 音楽 システム 総合点
Pythian 〜ピュティア〜 Studio e.go! 14 13 18 15 10 70「C」